ビジネス心理学!覚えておくべき【カリギュラ効果】広告表現の名作

オカルト映画の名作『サスペリア』のCMでは、キャッチコピーのお手本といわれる
秀逸なコピーが利用されていました。

そのコピーとは次のフレーズです。

「決して、ひとりでは見ないでください」

サスペリア_

人間には禁止の言葉に、かえって行動したくなる、あまのじゃくの心理 (カリギュラ効果) が存在します。

そのため、誘いかける場合、禁止調の表現を利用できないかを検討してみることです。

もちろん何でも禁止調の表現を利用すれば行動に移させるというものではありませんが、日本語として興味づけられる表現を研究してみる価値は十分にあります。

また、この「決して、ひとりでは見ないでください」のフレーズは、脳に与えるメッセージとして・・・

「ぜひ、お友達をお誘いのうえ見に来てください」

・・・という意味をも含んでいます。

つまり、集客数を増やすためのメッセージも含まれている点がすばらしいのです。

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ここまで秀逸なコピーを思いつくのはなかなかできないものですが、カリギュラ効果を利用した次のようなひな形を覚えておけば、人間心理に訴える広告コピーになります。

基本的な禁止表現による興味付けの表現

「○○に感心の無い方は、読まないでください」

「○○の購入をあきらめた人は、読まないでください」

「心臓の弱い方は見ないでください」

注意を促す表現

禁止表現に似た表現として「注意を促す表現」があります。例えば次のようなものです。

「○○を購入しない方がいい3つの理由」

「○○の購入はちょっとまった!」

こちらの2つは、購入をためらっている段階の人間を注目させる効果的な表現です。

人間には、アクションを止める理由に反応しやすい性質があるのです。言い換えれば「しないことを正当化する理由を求める心理」です。

失敗を回避するための本能といえるものですが、この心理に共鳴させる上記のような表現に注目するのです。

心が揺れている人間に対しては、カリギュラ効果による「するな!」の表現や、失敗を回避したい心理からの「注意」を促す表現を使えないか検討してみましょう。

参考:『言葉ひとつで「儲け」は10倍!』
 


「禁止に反応してしまう心理」「注意を促す表現」を利用する
 

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